Apple M1の驚くべき性能と消費電力
2020年11月17日に発売されたApple M1 Macは、従来のMacを一瞬で時代遅れにしてしまいました。
Appleによれば「この1年で発売された98%のWindows搭載ノート PCよりも高速」との事ですが、驚くのはその処理性能だけではなく、スマホやタブレットにも匹敵する圧倒的な低消費電力と低発熱であり、その証拠にMacBookAirに至ってはファンレスになっています。
Apple M1はメモリが増設できない
従来のMacBookAir/Proも同様ですが、Apple M1を搭載したマシンはメモリの増設が不可能です。ユーザーは購入時にメモリが8GBのモデルにするか、16GBのモデルにするかを選択する必要があります。また、16GBモデルは基本店頭では販売されておらず、Apple社の公式サイトから直接通販で購入する必要があり、少々入手性が悪くなっています。
詳細は省きますが、Apple M1ではユニファイドメモリというメモリを効率的に利用できる設計となっており、8GBのメモリでも快適に動作をすると言われています。その証拠に、2021年6月現在、WebサイトやSNS上の投稿を見る限りでは、動画編集等の重たい処理を行う予定が無ければ、Apple M1搭載Macのメモリは8GBで十分だという意見が多く見られます。
確かに、macOS Big Sur +Apple M1 CPUの組み合わせは非常に優秀で、一般的な用途であればメモリ不足を感じることはありません。
しかし、8GBモデルでは他にもメモリが不足を感じるケースがありましたので、ご参考までに紹介させていただきます。
環境
・Apple MacBook Air(2020年モデル) + 8GBメモリ
利用状況
- ブラウザ(Safari+Chrome) Webメールへのログインや情報収集、Wordpressの編集、Chatworkの利用など。
- Microsoft Office (Excel,PowerPoint) ExcelやPowerPointの表示、編集目的。
- リモートデスクトップ(別PC/Windows10への接続) 評価・検証・VPN接続ホストとして利用。
- その他純正アプリ。メモ帳、アクティビティモニタ、メールアプリなどを起動。
メモリ利用状況
状況説明
スワップ使用領域として5.92GB利用されている。アプリ別ではExcelが2.3GB、PowerPointが1.09GB利用している。物理メモリの8.00GBのうち7.36GBは既に使用中のため、物理メモリが圧迫されたのでスワップが使用されていると想定される。
メモリの利用率がこの状況下でもOSはアプリケーションは問題なく動いていますが、アプリケーションの切り替え時に短時間(数秒〜十数秒)固まり、ストレスを感じることがある。
結論
Apple M1搭載macにおいて、Microsoft Office製品を複数同時に起動する場合は、メモリ16GBモデルを推奨します。
また、今後のアプリケーションやOSのバージョンアップでメモリを多く要求するようなことがあれば、さらにメモリが足りなくなることは間違いなさそうですので、数万円の差額であれば16GBモデルを買うべきでしょう。
一方で、インターネット閲覧やメール送受信、SNS等の利用用途であればメモリ8GBモデルで十分だと思われます。